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人類は700万年もの歴史の中で独自の進化を遂げ、その遺伝子には生きるために必要な性質が長い時間をかけて刻み込まれてきました。一方で、生活様式や社会構造など急激な環境の変化に、ヒトの遺伝子はまだ適応できていないと小林さんは指摘し、そのメカニズムを解き明かして話題を呼びました。AIやテクノロジーがヒトの存在を脅かしつつある今、どうすれば未来型の幸せを構築できるのか、小林武彦さんとクロッシングトークします。
前編: (本動画)
「ヒトの「幸せ」を遺伝子から考える」
後編:2026年5月25日 YouTube配信予定
「ヒトの「老い」には意味がある」
▶チャプターリスト
00:45 なぜ人だけが幸せになれないのか
・人類の遺伝子は長い進化の中で刻まれてきたが、現代社会の急激な変化に適応しきれていない
01:36 「幸せ」を考えるきっかけ
・老化や死を研究する生物学者としての視点から、生きる意味としての「幸せ」にたどり着く
02:38 生物学的な幸せの定義
・幸せとは「死からの距離が保たれている状態」。人間だけでなく、全ての生物に共通する最小公約数としての幸せ。
04:08 寿命が伸びても幸せになれない理由
・医学の進歩で肉体的には長生きできる一方、精神的には孤独やストレスが増している現代社会
06:11 遺伝子と環境のミスマッチ
・人の遺伝子は本来「幸せになる」よう進化したが、現代社会の仕組みと相性が悪くなっている
06:47 700万年前からの人類進化と社会性
・チンパンジーとの違いは「社会性」。協力・公平・正義が人類を生き残らせてきた。
09:24 公平・共感が遺伝子に刻まれた理由
・集団生活を維持するために培われた共感力や協力性が、人間社会の基盤になっている
10:24 狩猟採集から農耕社会への転換
・定住と財産の出現が格差を生み、人間関係と社会構造を大きく変えた。
12:48 格差と孤独が生む不幸
・遺伝子は共感を求める一方で、財産や壁が人を孤独にし、苦しめる構造が生まれた。
13:56 テクノロジー進化の光と影
・産業革命以降の技術進歩は本来幸せのためだが、使い方次第で人を脅かす存在にもなる。
15:47 AI時代に人はどう幸せに近づくか
・快楽と生物学的な幸せの違いを整理し、「生きていること」そのものの価値を捉え直す。
16:44 コミュニティが持つ意味
・人は本来コミュニティに守られて生きてきた。孤独=死という感覚は遺伝子に刻まれている。
17:24 SNSとリアルなつながり
・SNSも一つのコミュニティだが、近くの人とのリアルな関係が幸せには不可欠
17:54 二拠点生活という提案
・地方と都市を行き来し、地域コミュニティを持つことが幸せと社会課題解決につながる可能性
≪小林 武彦氏≫
小林武彦(こばやし・たけひこ) 横浜生まれ、三島市在住。九州大学大学院修了(理学博士)。基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所(製薬企業)、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所、東京工業大学等を経て、現職に至る。日本学術会議会員。生物科学学会連合代表、日本遺伝学会会長を歴任。伊豆の海、箱根の山そして富士山をこよなく愛する。著書にベストセラー「生物はなぜ死ぬのか」「なぜヒトだけが老いるのか」(共に講談社現代新書)、「DNAの98%は謎」(講談社ブルーバックス)、「寿命はなぜ決まっているのか」(岩波ジュニア新書)。近著に「なぜヒトだけが幸せになれないのか」
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